吹矢・桃太郎の國大会から全日本選手権を展望

新年早々開催される桃太郎の國大会には、全国から強者が集まりますが、今月13日に開催された第8回大会のレベルは高く、初めて女子が優勝したと聞きました。つきましては、吹矢の一観戦者として、今秋の全日本選手権の本戦を展望してみました。

全日本選手権は、各地域の選抜大会を勝ち抜いた上位3名(有段者のみ)で競われる大会で11月に開催されますが、G8の部、女子の部10M、男子の部10M、女子の部8M、男子の部8Mとあります。全日本のトップを決める大会と思いますので、10Mを調べてみます。

ただし、決勝ラウンドは基本動作の点数も加算され順位が決定されますので、予選6ラウンドの得点からレベルの推移を見てみます。決勝ラウンドに進出できる上位5名の予選ラウンドの得点を調べ、決勝ラウンドに進出するには何点取ればよいか展望するため一覧表にしてみました。

一覧表の左側に得点をおき、年度ごとに決勝進出者の得点を一覧にしました。総計の平均欄は、当該年度の決勝ラウンド進出者の平均点です。なお、本表は、5位同点で複数人がいても、全体で5人に制限して作成しました。

女子の部 10M

まず、女子10Mの部です。2016年、2017年は188点が決勝ラウンド進出ラインでしたが、2018年は190点、2019年は192点と進出ラインが向上しています。また、決勝進出5人(2015年は3人)の平均点は、2015年191.3点ですが、2019年は195.6点と、着実に向上していることが見て取れます。このことから、2020年は2019年より上になると見込まれますので、194点が決勝ラウンド進出ラインになるのではではないかと予想します。

男子の部 10M

一方、男子10Mでは、女子と比較すると得点のばらつき(上下の幅)が狭く、ほぼ安定しているものと思われます。各年の決勝進出5人(2015年は3人)の平均点も198点から199.2点の間で上下しています。また、決勝ラウンド進出ラインは、2015年は198点でしたが、その後2016、2017、2018年の3年間は196点で、2019年に再び198点となっています。1R・33点×6R=198点が決勝ラウンド進出の一応の目安と思われます。それとも、2020年は200点にアップするのでしょうか?

もちろん、全日本選手権に出場するには各地の選抜大会を勝ち抜く必要がありますので、これ以上のものが求められるかも知れません。

日本一の富士山の8合目(本線決勝ラウンド進出ライン)は、女子10Mは194点、男子10Mは198点と展望して、山頂は何点となるのか楽しみにしておきましょう。